
国際的な広がりを見せた挑戦
Race for Water財団が主催した2024年の大会(Nuit de l’Info)では、756のグループ、6,000人以上の学生が参加しました。大会は全国規模で開催され、IUT(技術短期大学)、大学、グランゼコール(フランスの高等専門教育機関)など、さまざまな教育機関の学生が参加しました。しかし、2024年の大会は、カメルーンの学生が参加するなど、国際的な広がりを見せたことも特徴でした。この地理的な多様性により、環境問題についてユニークな対話が生まれ、多様な視点からの解決策が提案されました。
海洋:人間の身体の鏡
今年のテーマは「もし海が人間の身体だったら?」と題され、ビデオプレゼンテーションを通じてすべての参加者に同時に公開されました。このテーマは、海洋と人間の生命維持システムの間に存在する興味深い類似点を学生たちが探求する機会を提供しました。たとえば、海流を循環器系に例えたり、海洋微生物の光合成を人間の肺の機能と比較したりすることで、興味深い考察が展開されました。
参加チームには、これらのつながりを視覚化し、教育的かつインタラクティブなウェブアプリケーションを開発するというミッションが課されました。このアプリケーションは、海洋の健康が地球や人類にとっていかに重要であるかを理解する手助けをするものとして設計されました。

繋がりと没入感あふれる一夜
一晩中、学生たちの作業部屋だけでなく、オンライン上でも熱気が感じられました。いくつかのチームは、自身の進捗状況や制作物をSNS上で共有し、他のチームはTwitchで作業セッションをライブ配信しました。Race for Water財団の広報責任者であるジャンヌ氏は、一晩中参加者をサポートし、その進捗状況を見守りました。これらの取り組みにより、提案されたアイデアの幅広さと創造性が浮き彫りになると同時に、この共同チャレンジを通じて生まれたコミュニティ意識が一層強まりました。
未来の世代への使命の共有
2024年の大会は、若い世代に海洋や気候の問題への意識を高めるというRace for Water財団の取り組みの一環として開催されました。財団が次回の探査航海(オデッセイ)をゼロエミッションの双胴船「MODX 70」で計画している中、この挑戦は、具体的なイノベーションによって海洋がよりよく保護される未来へのビジョンを共有する絶好の機会となりました。


参加者と主催者の皆さまに感謝!
この特別な夜を成功に導いてくださったすべての学生、教員、主催者の皆さまに心より感謝申し上げます。皆さまの創造力と熱意のおかげで、海洋保護への意識をさらに高めるための新しく有望なアイデアが生まれました。また、大会の運営チーム、特にレミ・シナーブ氏とキャロル・ブラン氏の献身的なサポートと完璧な運営に深く感謝いたします。この大会が実現したのは皆さまのおかげです。
次のステップは?
この夜に生まれたプロジェクトは、これから審査員によって評価され、優勝チームが選出されます。このプロセスを通じて、特に意義深いアイデアを称え、海洋保護の重要性への意識をさらに高める機会が得られます。どのチームがその創造性と情熱で際立つのか、結果が楽しみです。
2024年の「Nuit de l’Info」は、海洋に関する重要な課題を浮き彫りにしただけでなく、私たちが協力し合うことで、より持続可能な未来に向けた解決策を生み出せることを証明しました。さまざまなバックグラウンドを持つ参加者が集まった今回の大会は、環境問題に立ち向かう上でコラボレーションの重要性を改めて示しています。